カテゴリー「生活」の記事

奥多摩湖・山のふるさと村に遊ぶ

20080907_1 9月6日(土)から7日(日)で奥多摩湖畔の「山のふるさと村」で過ごしてきた。
ここは東京都立奥多摩湖畔公園内の施設で東京都の管理運営だ。
7月の終り頃に、7年前に一緒にキャンプをした友人家族(以下K家族^^)からお誘いがあり、なかなか日程が取れずに9月第1週の実施となったのだ。
予約は意外とスムーズにとれた。あとでWebで調べてみるとなかなかの人気でトップシーズンは予約開始日に埋まってしまうこともあるらしい。ラッキー。

6日は午前中に地元自治会主催の防災訓練になったため、途中まで訓練に参加して午前11時頃に自宅を出発。富士街道から新青梅街道に入り、ひたすら西へ西へ。
途中で自動車3台による追突事故があり事故渋滞していたが、それ以外は順調に走る。途中でおにぎりを食べたりしながら、14時50分頃現地に到着した。

川崎から来たK家族は13時頃に到着しており、すでにテントを張り終わっていた。テントサイトは山の斜面を整地しており、2張ずつ程度で1区画を使えるようになっている。隣りとの間隔は充分取ってあり、独立した庭のような感じになっていてなかなか快適だ。
炊事場もトイレも適度に近くて清潔になっている。シャワーも無料で使えるのがうれしい。私は使わなかったが奥さんと子供たちは利用したようである。

K家族は4人。私の友人と奥さん、高校1年生と小学生5年生の姉妹だ。我が子も女の子のためすぐに打ち解けて、川遊びに行きたいという。少しまわりを確認したが深い渓谷になっており、ちょっと降りることは難しそうだ。駐車場にとめた車でビジターセンターに移動し、そこから奥多摩湖に流れ込む渓流に降りていく。
水が冷たい(*^_^*)
速い流れの場所もあるが、緩やかに蛇行させている場所もあり大人がついていれば小さな子どもでも充分に水に入って遊ぶことができる。なかなか、いい。
ここでうちの奥さんを子ども3人の監視役に残して、私はテントを張りに戻る。
20歳代最後の頃に買った記憶があるテントだからずいぶんと購入してからの期間が長くなるがどこも破れたりしないでよく活躍してくれている。前回のキャンプ以来で7年ぶりの登場だ。
テントサイト内にテント用のすのこが用意されている。へ~これはいい。
K夫妻が手伝ってくれて、汗をかきながらなんとかテントを張り終わる(ふ~っ)。
すのこのおかげもあり、テント内はすごく快適だ。

ここで缶ビールをあけて、乾杯。
汗をかきながらのビールは格別に、うまい(^_^)v

しっかり汗もかいたのでラフな服装に着替える。今回、食材等々の買出しは全部K家族がやってくれた。私が川沿いに行ったりしている間に野菜もおおかた切ってくれていた。ありがとうございます。感謝。
私はかわりに体と使おうというわけではないが、持参したバーベキューコンロを組み立てて火を熾(おこ)す。テントサイトは直火禁止だがバーベキューコンロはOKなので、とてもうれしい。ひさしぶりのことなので炭火にする要領がなかなか思い出せない(^_^;)今どきのやり方は火炎放射器のようなボンベタイプのバーナーで一気に炭を焼くようだが、そんなものはもちろん持っていない。悪戦苦闘するのがこれまた楽しいのだ。
30分以上は格闘しただろうか、ようやくまともな炭火になってきた(ほっ^^;)。
その間に友人Kが子どもたちを車で捜しながら連れて帰ってくれる。
みんな揃って食事の準備をして、あとは網をのせて焼いて食べる番だ。

テントサイトには木製のテーブルとベンチのセットが2つ作られている。しっかりしたもので自然の中に溶け込んでいる。2家族でひとつのテーブルを囲んでも狭くない大きさはありがたい。一緒に食べようとみんなに声を掛ける。しかし、4歳になったばかりの我が子が恥ずかしくなったのか、隣りのテーブルで食べると言ってきかない(^^ゞ。
困ったなぁと言いつつも、まあそれもいいかと食べているとKの奥さんが気を利かせてくれて二人の姉妹に「隣りに言って食べてあげたら」と助言。さっきまで一緒に川遊びをしていたので気心が知れているのだろう。少ししたらきゃっきゃ言ってはしゃいでいる。本当にありがたいなぁとしみじみ。

あとは星空をみながらゆっくりと語り合う時間....。
のはずが、子ども達も遅くまで楽しそうにテントに入ったりして遊んでいるし、Kも日頃の疲れからか、火のそばでうとうと...。私もなんとなく眠くなったりで...。
まぁのんびりと寝ちゃうのもいいかなと。軽く雨がぱらついたのを機に、そのままそれぞれテントへ。おやすみ~。

日頃から眠りの浅い私(^^;)は朝4時頃に目が覚めた。
しばらくは家族を起さないようにじっとしていたが、手持ちぶさたで起き出す。トイレに行くが、まわりのテントの人達も起きてこないのでもう一度テントの中へ。2回それを繰り返してから(^^ゞもういいかと思って炊事場に行って顔を洗ってひげをそったりしていると次第に空が明けてくる。他のテントの人も一人二人起きてくる。
お湯を沸かしてコーヒーを入れて飲む(ただしインスタント^^;)。
山の空気を満喫した感じで、とても気分がいい。
子供たちも起きてきて「近くを探検してくる」と言って子供たち3人で山肌のほうに歩いていく。帰ってくる頃を見計らって朝食を準備する。パン、焼きうどん、スープ...。なかなか朝から盛りだくさんだ。おいしい。
食後は子供たちは近くを散策。Kと私はキャッチボールをして過ごす。
9時過ぎたくらいからテントや荷物を片付け始める。
意外と早い。昨日自宅で荷物を積み込んだときのことを思うと、自分でも相当手際がいいと思う。やはり人間って経験するということは大きいものだ(うんうん)。

その後、キャンプ場サービスセンター(管理事務所)に顔を出してビジターセンターへ。
クラフトセンターという建物が併設されており、K家族はなにかものづくり体験をしていくという。「我が子もできることがあればやったらいいんじゃない」と妻に話しながら私は午後3時過ぎから練馬区内で予定があったため一人先に帰る交通手段を確認しにビジターセンター内へ。バスの時間が意外とないことを確認して、どうしようかと思いつつクラフトセンターに行くと妻と我が子がガラス越しに教室内をみている。
K家族は陶芸体験をすることにしたらしい。我が子は木工か石細工がいいんじゃないかと話をすると「おとうさんと一緒に帰ろう」と言ってくれたので、ここでK家族と再会を約しながら挨拶をして別れる。

11時半頃にビジターセンターを出発して一路我が家へ。
途中で「○●ガーハットでちゃんぽんが食べたい」という我が子の意見で東大和あたりまで一気に帰ることに。しかしもうすぐというところで我が子はお昼寝タイム。そのままノンストップで自宅まで帰ってきた。
自宅到着は14時。
ほんとスムーズな週末旅行だった。
当初の天気予報は雨だったが、夜パラパラした程度で日曜は暑いほどの素晴らしい晴れの天気。よい思い出となった。
ちなみに16時頃に急に雲に覆われてどしゃぶりの雨に。
ほんと、天気にも守られたねとしみじみと。

都会で生活していると、自然の中で過ごしたあとの精神的な安定感というか、自分自身の生命がゆったりとおおらかになっていることを体中で実感する。
いかに不健康な環境で生活しているかということだろう。
これからは時おり時間をつくって奥多摩あたりで過ごしてくるのも大切だなと感じる今日この頃である。

【関連リンク】
東京都立奥多摩湖畔公園 山のふるさと村

| | コメント (0) | トラックバック (1)

第36回夏季大学講座を受講

20080830_1 今年も創価大学夏季大学講座が開催された。
開催日程は8月29日(金)から31日(日)の3日間。私は30日31日の両日に受講した。
今年で36回目の開催であり、私は2002年から受講し始めたばかりなのでやっと7年目である。今年も多くの方が20年以上受講しており名誉学生証の栄誉に輝いていた。

30日(土)は高橋保教授の「夫婦から家庭・家族をデザインする-すぐキレる子どもたち、さまよう若者たち-」を受講した。
キレる子どもはなぜ生まれるのか?
これが本講座のテーマの一つであった。
1966年にスポック博士の著書『スポック博士の育児法』が翻訳紹介されてからの日本における育児の急激な変化、アメリカにおけるゼロ・トレーランスの取組み、2~3歳に限定された眼窩前頭皮質の形成については非常に興味をそそられた。
できることであれば、キレる子どもに育ってしまった子どもとどのように接していけばよいのか、その点の方途を示してほしかった。子育て真っ最中の親としては何かの示唆だけでも得たと思う次第である。

「さまよう若者たち」についても同様の感想だ。
講義の後半は、こうしたキレる子どもたちもさまよう若者たちも夫婦から出発して家庭家族を再構築することで再生していくことができると講義が進む。
たしかに私自身の立場では重要な、不可欠の要素だと感じたと同時にふと感じたことがある。それはキレる子どもたち、さまよう若者たちの多くはすでに戻るべき家庭を失っているという現実だ。
確かにこれから夫婦生活を営み、家庭家族を創っていく場面に遭遇している人達には得るものが多かったに違いない。しかし現在、不幸にも不遇な状況になっている子どもや若者たちはそうした家族環境に身に置くことができなかったがゆえに、今の不遇に陥っているのではないか。

講義の後半で聞いた「夫、妻、夫婦それぞれの生きがいを持つ」ことの必然性、夫婦の4つの関係には深く感じるところがあった。
女性の化粧は誰のためにするのか?という問いかけには、夫婦というものについて更に様々と思いを深くした次第である(*^_^*)

終了後は受講講座は違うメンバーと合流し、八王子駅前で懇親の一席をもった。毎年の恒例となりつつある第二日目終了後の宴であるが、今年は経済学部の山中馨教授が同席して下さり一段と盛況な会となった。一年に一回言葉を交わすメンバーもおり、また今年初めて同席した方もいる。また来年も集うことができればと念願している。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

主婦の声が法律を動かす 自転車3人乗り再検討へ

今年春に予定されている道路交通法改正案の一部が見直される公算が大きくなってきた。
従来から道路交通法で3人乗りは禁止されているが、今回の改正で罰則規定を盛り込むなど指導強化を図ることが意図されていた。各都道府県交通委員会でも幼児を乗せる場合も大人1人に対して1名の幼児(6歳未満)が望ましいとして、親子3人の自転車利用をやめる方向で指導を行ってきた経緯がある。

我が家では子どもが一人だけなので直面してはいないが、お母さん仲間では幼児が2人いる家庭はめずらしくない。自転車の前後に幼児用座席を取り付けて幼稚園や買い物に出かける風景は、日常の中に溶け込んでいる。
現実の問題として、父親が仕事に出かけている昼間に行動する母親にとって3人乗りが禁止されるかどうかは死活問題といって過言ではない。

安全面から3人乗りを辞めさせたいという意図は、そうした現実を無視している、というか、よりよき解決策はないかと思索検討を深めた形跡は何ら感じられない。安直だ。
今回の解決策として、親子3人で乗っても安全が確保できる構造の自転車を開発、確保する検討が始められたようだ。
そうした検討を始めた背景には、現場の母親達の声があったという。
あきらめずに声を上げた庶民の代表に、賛同の拍手を送りたい。

何ごとも「だめだ」「できない」ということは簡単だ。
しかし、そこで今一度踏みとどまって、より本質的な思索と解決策を実行する、私達一人一人でありたい。

【ニュース記事】 <自転車>3人乗り再検討…警察庁、対応車開発を業界に要請(毎日新聞) .

| | コメント (0) | トラックバック (0)

国の混合診療方針にメス

長年、常識とされてきた制度運用にメスが入った。
保険適用の治療と適用外の治療を併用した場合には全て保険適用外として全額を自己負担するという従来の国の方針に対して、今月7日、東京地方裁判所は個々の診療毎に摘要の是非を判断することを求める判決を下した。

たしかに保健適用外の診療には危険が伴う場合がある。
経済的にゆたかな富裕層に有利な制度運用になるという指摘もあるだろう。
しかし生死のぎりぎりの境目で治療を行なっている患者にとって、自分自身に効果があると思われる治療はできる限り行ないたいというのは、人として当然の感情ではないだろうか。
そうした際に、例えば従来は保険適用の治療を何年もつづけて、さらにそれ以外の治療を併用したいと思うことは自然な気持ちだろう。そうしたときに全ての治療を保険適用外にするというのはおかしいと多くの人が感じるのだと私は思う。

大切なのは一人の人の気持ちを思うやること。
そのことを忘れなければ、法律の運用も、日常の生活も大きく間違うことはないと、私は思う。

【関連記事】
<混合診療訴訟>全額自己負担は違法 東京地裁で国側敗訴

| | コメント (0) | トラックバック (0)

納税の主体者との意識に欠けた消費税論議

安倍首相が「消費税を上げないといっていない」と発言したことから消費税問題が急浮上してきている。
日曜の各局の報道番組で各党首の発言を聞いたが、党首の中に消費税問題を他人事として考えている輩がいるのではないか、と感じた。

それは「消費税を上げるのか上げないのか、今すぐ明言せよ」といった稚拙な発言に象徴されている。また国民の中にも同様の風潮がある。
Webで様々な報道をみたが、唯一ロイターだけが予見を交えずに事実を伝えているように感じた。
詳細はこちら→ 消費税を上げなくて済む可能性はある=安倍首相(ロイター)

番組内で安倍首相が繰り返し主張していたのは、ここ1,2年の経済成長をみていると景気回復に伴って大きく税収が増えている、歳出削減の独力も1兆円単位で成果が出てきているので、こうした状況が続くとすれば新たな増税をしなくても年金財源等を確保することができる。しかしそれが困難な場合は消費税の見直しに着手することもありうる、という主張だ。
私は個人的には、経済的、税政的観点から見てごく自然な主張だと思う。
こうした発言を目の前で聞いていながら「上げるのか今明言せよ」とは、理屈のわからない愚昧な輩かと思う。消費税を上げたくないと主張するのであれば、自然と税収が増えるよう努力をすればいいのだとは思わないのだろうか。
「消費税増税は何が何でも反対」としか言わない、一部の国民も同様だ。
自分自身が日本国の当事者で、自身が利益を出して、所得を増やして、結果的に納税することで消費税の税率アップをなくすことができると思いもしないのではないか。

公明党の大田昭宏代表が発言した言葉は、その点を明らかにしている。
「この景気回復と歳出削減が続けば消費税を上げないで済む可能性が出てきている」
「私はその(消費税を上げない)可能性のほうがずっと高いと思っている」

各党首が、この日本をよくしていこうと思っている当事者であるとすれば、太田代表の発言を聞いて気がつくはずだ。
日本人ひとり一人がもっと元気になって経済成長を続けよう。
そう、私たち庶民が元気に働いて、もっと納税ができるようになれば消費税を上げる必要がないと安倍首相も大田代表も言っているし、多くの経営者や有識者も同様に認めている経済論理なのだ。

それぞれの党首が、そして国民の一人一人が主体者であるならば、「消費税を上げさせない!」とか「大企業が利益を貪っている」とか能書きばかり言っていないで、まず自らが汗を流して元気に働いて、より立派に納税をしてほしい。

【関連リンク】
消費税を上げなくて済む可能性はある=安倍首相(ロイター)
安倍首相の消費税アップ発言に猛反発(スポーツ報知)
消費税税率引き上げで論争 7党首出演のテレビ番組(毎日)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

TS認定の幼児用浮輪で死亡事故

国民生活センターの発表によるとST認定を受けている浴槽用浮き輪による幼児死亡事故が発生している。浮き輪というと、胴体を入れてわきの下で両腕でおさえる形を思い浮かべる人が多いと思うが、今回問題となっている玩具は仕様状態が大きく異なるらしい。

報道によると「ビニール製の四角形が多く、ずれ落ちないようにパンツ型のシートが付いている。足を通し、座った状態で浮かせて使う」という。つまり、四角い空気が入った座布団のような形状のものに両足が入れられる穴がふたつ空いていて、そこに両足を通してお湯の上に座って楽しむ形になっている。

これではバランスを崩してお湯の中に頭を突っ込んでしまったら、足をはずすことができずに水中から頭を出すことができない。
助けを求める声を出すことすらできない。死んでいった子供は、声を上げようとして大量のお湯を飲みながら、どんなに苦しく、どんなに心ぼそい状態で、ひとりぼっちで死んでいったのかと思うと、激しく心が締め付けられる。

転倒して発見してもらえなかったら、100%確実におぼれる。
なぜこのような玩具が必要なのか。
どういう感覚でメーカーはこの玩具を製作したのか。製作を続けるのか。
またどのような基準でST認定が出されているのか。
再発防止のための万全の方策を打たれることを切に望みたい。

【関連リンク】
入浴用の浮輪で乳児が水死
国民生活センター
STマークについて

| | コメント (0) | トラックバック (0)

若き二人に栄光あれ

昨日6月16日(土)、大切な友人の結婚式と披露宴に参列させていただいた。
新郎との出会いはかれこれ2年前になるだろうか。
現在も継続して開催している経営塾(当時は第一期の龍馬塾)に参加していたメンバーだ。当時の座長であった上津社長(株式会社パナビア)のオフィスに、営業で来社したのが縁である。
現在、新郎は勤務する企業のアメリカ法人に勤務して1年。
生涯の伴侶との二人三脚を歩み始めて、さらなる飛翔を決意していることだと思う。

心温まる結婚式と披露宴だった。
旧友達の飾らぬパフォーマンスとはなむけの言葉がよかった。
一人、日本で準備を進めてきた新婦の姿が、健気で、美しかった。
そして、なによりも、若さに似合わぬほどの、新郎の回りの人達を慈しむ心に、感動した。
両家のご両親への感謝と決意を込めた一言一言には、不覚にも涙してしまった。

披露宴は新郎新婦のためにだけやるものではない。
自分達が祝ってもらうパーティと自分達が主宰して準備する披露宴とは180度違うものだ。なによりも、今までお世話になった人達への報恩感謝の思いで開かせていただくものだ。
そんな、当たり前のことを素晴らしいと感じた、ひと時だった。

朝倉政孝さん、百加さん。御結婚おめでとう。
そして、素晴らしい時間を共有させていただいて、ありがとう。
二人の大活躍と幸福な人生を歩まれんことを、心より祈っています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

6月から住民税が増えるとの報道姿勢に違和感。

「6月から住民税が増税になる?」というニュアンスの報道が目についた。
たとえば
’07参院選:住民税、来月大幅アップ 「重税感」争点化狙う野党 与党、説明に躍起
というようなタイトルだ。

いまさら私が説明するようなことでは、ないだろう。
昨年度に比べて、今年度から確かに住民税の徴収金額が大幅にアップする。
6月からというのは算定金額の基礎となる昨年度所得を確定させてから住民税額が決まるのが毎年6月からであって、今年だけのことではない。

額面の金額が増えるのは、二つの要因がある。

ひとつは、国から地方自治体への「税源委譲」の施策の一環として所得税と住民税の比率を変更したためだ。
国税である所得税の減税(委譲)はすでに本年1月から実施済であり、今回の税源委譲に異議を申し立てるなら、この時点より前に提起すべきだ。
減るときには何も言わないで、委譲先の地方税(住民税)が増える時点で騒ぎ出すのはフェアな態度では、ない。
下記図表は全国地方税務協議会のHPに載っていたものだ。
各メディアとも同じ内容で作成しており、モデルケースを紹介している。
わかりやすいと思ったので紹介させていただく。
20070601_1

もうひとつの要因は、納税金額が増えたのは1999年度から実施されていた、定率減税が廃止になったことだ。
しかし、これも一昨年度からの既定路線だ。
定率減税は、当時不況下にあった日本経済の建て直しを図り、個人消費を活性化することを目的に、所得税を20%(上限25万円)、住民税で15%(上限4万円)を減税するものだ。
あくまでも時限的措置であり、暫時継続されてきたが、いつまでも続けるべき性格の制度ではないことは明らかだ。この措置がされてきた間は、本来の税収は確保できていないことになる。

ここ数日、定率減税の廃止の是非を云々しているマスメディアや議員がいるようだが、そもそも今頃議論するのは、おかしい。
定率減税の廃止は一昨年には決定された路線であり、すでに昨年(平成18年)度には半分に縮小、そのうえでの平成19年度の廃止である。

各法人の経理担当者や代表者は、決算時期にあわせて税務署が行なっている法人決算処理の説明会などの場で、また確定申告をしている個人事業主の人達も、以前から聞いている話である。
問題ありと言うのなら、なぜその時点で議題にのせなかったのか。
庶民が負担する納税のことを知らないのか、興味がないのか、それとも実施の時点にあわせて国民の不安を煽ろうとしているのか。

いまさら何を言っているのかというのが、私の印象だ。

国民感情としては、税負担は多いよりも少ないほうがいいに決まっている。
一部では、税金の無駄遣いもある。
許せないという気持ちは、国民として、当然の感情だ。
しかし、自分だけで生きていける社会ではない。
ましてやこれからは、社会全体としてのセイフティーネットをどの程度整備するのが妥当なのか、という議論が必要になる時代である。
格差社会の是正を求めながら、税負担もしたくない、というのは虫がよすぎる。
不安を扇動するような、恣意的な報道や邪な考えの政治家、訳知り顔の批評家に振り回されて馬鹿を見るのは庶民の私達なのだ。

庶民は、もっと、賢明にならなければならない。

追記として。
ネットを検索していて、おどろくような文章を目にした。
nikkeiBPnet on Yahoo!第31回「定率減税が6月に全廃、これが消費低迷の一因になっている」と題したコラムだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/column/bp/detail/20070530-00000000-nkbp-bus_all.html
この文章の冒頭にこうある。
「1999年に、当時の小渕恵三政権が個人消費を浮揚するため、恒久的措置として定率減税を実施した。」
「恒久的」とは、ずっと続く、半永久的というような意味だ。
明治大学の高木勝教授の話となっているが、どのような根拠があって「恒久的」と言っているのか。
日経BPネットと高木勝氏は、自身の社会的ステイタスをかけて、説明をすべきだ。

【関連リンク】
’07参院選:住民税、来月大幅アップ 「重税感」争点化狙う野党 与党、説明に躍起
定率減税が6月に全廃、これが消費低迷の一因になっている(日経BPネット)
全国地方税務協議会:平成19年からあなたの所得税・住民税が変わります。

| | コメント (0) | トラックバック (1)