カテゴリー「環境」の記事

2010年7月10日 (土)

【ご案内】エクセルギーハウス オープンハウス見学会(2010年7月)

先日、株式会社アルキテクタ(社長:黒岩哲彦さん)からエクセルギーハウス・オープンハウス見学会のご案内をいただいた。
このところ多忙にかまけてしまい、なかなか連絡も取れないままでwobbly
前回のオープンハウスに参加したのがかれこれ3年近く前...
その後の技術革新も進んでいるとも聞き、近々事務所に伺いたいと思っていたところに今回のオープンハウスのご案内。なんとか時間を遣り繰りして現地に行きたいと思っております。
いただいた案内の内容を掲載します。
ご興味のある方は一度足を運んでみてください。
政府が進める新エネルギー政策とは違った、庶民生活に密着した、さらに一歩も二歩も先を進む「エクセルギー」に大いに共感していただけるものと信じております。

☆★ エクセルギーハウス《多摩》オ-プンハウスのご案内 ★☆

この度、下記の日程にてエクセルギーハウス《多摩》のオープンハウスを開催
いたします。ぜひ現地にお出かけいただき、夏のエクセルギーハウスを体感し
てください。
なお、1つの回に参加者が集中してご迷惑をおかけしないよう、予約制にさせ
ていただきますことをご了承ください。

開催日時 
◆7月17日(土曜日)  
     ・第1回  午前9時30分  ~  午前11時
     ・第2回  午前11時30分  ~  午後1時
     ・第3回  午後1時30分  ~  午後3時
◆7月18日(日曜日)  
     ・第1回  午前9時30分  ~  午前11時
     ・第2回  午前11時30分  ~  午後1時
     ・第3回  午後1時30分  ~  午後3時
                      エクセルギーハウス推進本部

現地案内  京王線聖蹟桜ヶ丘駅東口より 徒歩14分 
        *予約申込みいただいた折、案内図を送付いたします。  
参考ブログ  「エクセルギーハウスの現場を監理する」
            http://exhouse.blog69.fc2.com/
申込み・連絡先
(株)アルキクタ  担当:しばた
東京都三鷹市井口3-18-53-301
℡:0422-31-3761 Fax:0422-31-3794
メール arck@nifty.com

【関連リンク】
エクセルギーハウス推進本部 「地球のいきものたちとして」
エクセルギーハウスの現場を監理する(←おすすめですflair
【前回参加したオープンハウスの様子】
エクセルギーハウスのオープンハウスを見学(1)
エクセルギーハウスのオープンハウスを見学(2)
エクセルギーハウスのオープンハウスを見学(3)

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2007年12月18日 (火)

エクセルギーハウス(黒岩哲彦さん設計)が毎日新聞に掲載される

Press20071126_2 少し前になってしまいましたが、2007年11月26日付の毎日新聞にエクセルギーハウスが掲載されました。

掲載されたページは「STOP地球温暖化」と題した特集ページ。
大きな紙面が割かれています。
今いる場所から、できることを始める。
このことの大切さを実感してほしいと切実に思います。

【記事の全文はこちら↓】
http://www.prosecute.jp/task/08/press20071126.pdf

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2007年10月17日 (水)

エクセルギーハウス関連動画

エクセルギーハウスに関連する話を収録した動画を黒岩さんに紹介いただきましたので紹介したいと思います。

地球をすくう建築ExergyHouse①―地球をすくうための視点

地球をすくう建築②ExergyHouse―地球の老化を加速させてはいけない

地球をすくう建築③ExergyHouse―身近な小さな状況の差を活用する建築

地球をすくう建築④ExergyHouse―蒸発で地球をすくう

地球をすくう建築⑤ExergyHouse―エクセルギーハウスの実例〈蒸発する建物)

地球をすくう建築⑥ExergyHouse―エクセルギーハウスの実例〈ビオトープ〉

エクセルギーハウス横浜ExergyHouse(1)

エクセルギーハウス横浜ExergyHouse(2)

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2007年10月16日 (火)

エクセルギーハウスのオープンハウスを見学(3)

10130017_2 家の中を一巡したあとで黒岩さんのレクチャーを聞きました。

まず「多くの家庭で使用されている電力は発電時の3%程度しか使用されていない」と指摘。発電された電力の実に97%が送電等によって消費されている。大きな発電施設で一括して発電して利用するという、利用する側にとっては非常に利便性の高いシステムが払っている代償は実に多大だ。
その3%で現代人の生活を支えるために30数倍もの発電を行なっている。巨大な発電所を建造して、多大な原料を使用して、場合によっては放射能の危険性を背負いながら、である。

今回の中村さん邸を拝見して感じたのは「現代人が生活するエネルギーって自前で供給することができるんだ」ということと「自分で供給すると思ったほど巨大な量は必要ないんだ」ということだ。
最近、環境破壊を行なう中国や発展途上国の行為を摘発するかのような報道番組を目にすることが多くなって気がしている。
アフリカで大量に伐採される巨木。
アジア地域で工場が誘致されて周辺河川が激しく汚濁している様子。
経済発展が著しい中国各地で広がる大気や水資質汚染。
乱開発によって加速している砂漠化と温暖化。

しかしそうした指摘をされても、テレビのこちら側でわかったようなつもりになってみている日本の視聴者たちが明日から、今日いまから何をすべきかを示唆する要素は、何もない。
これでは世論を煽るだけ、第三諸国への怒りを増徴させるだけの負の連鎖と何ら変わりがない。
実際に私一人一人に何ができるのか。何をするべきなのか。
そうしたポジティブな姿勢と行動を生んでいくことが重要だ。
その意味でも、このエクセルギーハウスの実践は見事であると思う。

とかく「環境に優しい生活を!」というと利便性と相反する前時代的な生活を強いるようなイメージが付いてまわる。誤解がないように補足するが「現在の便利な生活のままで持続可能な社会がつくれる」という主張をしようと言うわけでは、ない。
より本質的な問題に着眼して、そこから問題を解決する志向を定着することが重要なのだと私は思っている。
雨水利用はその典型だ。
現在ではほとんどの雨水は何ら利用されることなく、地上に達し汚水となって海へと排出される。
少し前の日本のほうが、ずっとたくさん雨水を生活に活かしてきた。
棚田はその典型であるし、溜池、天水桶なども田舎、市中に関わらずあちこちに設置されていた。山林や森の高い保水力によって多くの雨水が大地に蓄えられ、豊富な地下水にもなっていた。
多くの雨水が生きる糧として利用されてから地下浸透や用水路を経て海へと流れていた。

今はどうか。皆さんがよくご存知のとおりである。
その結果、温暖化が進行し集中豪雨化した雨水は、都市部でも農村部でも保水力を失った大地の上を暴走し始めた。人は雨水を災害の元凶のように扱い、より早く海に排出することを最優先とした。
そのツケがいま地球環境に襲いかかっている。
そんな一面があるのではないだろうか。
黒岩さんたちの取組みを単なる「自然に優しい冷房システム」程度に思う人がいるとしたら、浅はかにも程があるだろう。
これから先、住宅や公共施設を建築する人達のわずか1割でもエクセルギーハウスの思想を取り入れるならば、大きな力になる。

そうそう、エクセルギーハウスは個人の住宅の話だけでは、もちろんない。
たとえば小中学校、高校の体育館や教室。
これらの施設への冷房設備の導入が進んでいるようだが、維持運用費の費用もさることながら、結果的に温暖化を加速させることに繋がらないだろうか。
かといって熱された体育館で体育や部活動を行なうことは危険行為になりつつある。
しかし例えばバトミントンのようにわずかな風も許されないスポーツもある。
実際、バトミントンの試合では猛暑の中で体育館の窓を閉め切り、エアコンも対流が起こるという理由でつけない中で行なわれる。
黒岩さんの設計する雨水を利用した涼房システムであれば、身体への過度の負担もなく、低コストで効果的に室温を下げることが実証済みなのだ。ちなみに体育館施設での導入実績もある。
各自治体の担当職員や議員の方々も是非エクセルギーハウスを見学して自分の目と肌感覚で体験することを強く主張したい。

エクセルギーハウスが訴えるもの。
それは今を生きる私たち一人一人が今から始めるべき使命を自覚し、行動する自分に変わることではないだろうか。

【関連リンク】
二重屋根涼房システムのエクセルギー住宅
循環型住宅や地域づくりのエキスパートであるアルキテクタ・黒岩哲彦さん(1級建築士)のHP

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2007年10月15日 (月)

エクセルギーハウスのオープンハウスを見学(2)

005台所のシステムについても少し触れておきましょう。
特記すべきは排気システム。写真をみていただくとわかりますがどこにも換気扇がありません。通常、換気扇がある位置にはしっかりと戸棚が備え付けられています。
ライトの奥にある縦10cm幅40cmほどの隙間のような構造が調理で発生する湯気や煙を排気するとの説明にはびっくりしました。
黒岩さんいわく「流体力学をやっている人から見ればメーカーが売る換気扇なんか子供だまし」「あんな換気扇で対流が起こるなんてことはありえない」。空気の流れに逆らわなければ油のべとつきも起こらないのだと!
うちの奥さんも毎月のように換気扇の掃除に四苦八苦していますので(+_+)そうした苦労が換気扇メーカーの不誠実さによるものだと思うと怒りすら湧き起こってきます(^_^;)
今更ながら知らされてない真実がまだまだあるものだと考え込みそうです。しかも一度建てると長く暮していく自分の住居の中に「換気扇」のような素人を騙すようなものが、堂々と、備え付けられていることに愕然としてしまいます...。

さて気を取り直して(^_^;)2階へ。
004雨水利用による室内への放冷、屋外への放湿を肌感覚で実感する空間です。
天井部分の冷放射によってでしょうか、首から上で特に爽快さを感じました。これは適切な湿度管理にもよるもののようです。バルコニーも広くつくられています。当日はまだオーニングの取り付け工事が行なわれていましたが、仕事をされているその側で屋根の中につくりこまれた雨水タンクを拝見しました。

屋根の中には1トンの雨水が貯まります。
「1トンというとさぞかし屋根が重くなると思うでしょう」と黒岩さんが問いかけます。
しかしコンクリート造の屋根と単純に比べると3分の1ほどの重量。日本家屋と比べても瓦を載せている重量とほど同程度の重量。これにも驚きでした。

屋根の上部がろ過構造になっており、きれいにろ過された雨水がタンクに貯まっていきます。タンクは3種類に分かれており、
・集雨濾過槽
・ヒート槽
・ドライ槽
と用途に応じてつくられています。私は、ただ感心です。
これらのタンクの制御は常時動いているというものではなく、必要なときに必要な分だけ動かすという思想が徹底しています。バルコニー上のオーニングのはしに小さな太陽電池が備え付けられていて、動力源はそれだけで済んでいます。

なかなか一気には書き切れません(^^ゞ
この続きは次のエクセルギーハウスのオープンハウスを見学(3)のページで(*^_^*)

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エクセルギーハウスのオープンハウスを見学(1)

今月13日(土)に横浜市都筑区のオープンハウスを見学してきました。
月例の黎明塾(経営塾)の一環としてインフォメーションもしましたが参加者は佐藤秀男さんのみというちょっと寂しい人数でしたが(^^ゞ充実した時間を過ごしてきました。

当該住宅の施主様は中村さん、設計はアルキテクタの黒岩哲彦(あきひこ)さん、施工はギャザーホームさん達です。
黒岩さんとはかれこれ6年余りのお付き合いがあり、今回のエクセルギーハウスの話を聞き、楽しみに現地に向かいました。

001 中村さんの建築中の新居は横浜市都筑区の都筑中央公園に隣接する自然環境に恵まれた場所にあります。右の写真は公園内から中村さん宅を写したものです。
予定の時刻を少し過ぎて15時をまわって到着しましたが同じくらいに着いた方もおられてちょっとほっとしました(^^ゞ
当日の参加者は雑誌記者、大学の先生、施工技術者、建築士などなど様々な分野の方々です。
さっそく黒岩さんのナビゲーションで案内が始まりました。

まず玄関を入り屋内の漆喰塗りの壁について話を聞きました。日本伝統の粗塗りの効果の話には皆一様に納得。補修がつきものの建築住宅に長くローコストでしかも快適に暮らすには必要な考えです。また小さな傷なら自分でかっこよく補修できそうです。
続いて狭い居住空間を活かす智慧として「収納スペースには荷物を出し入れする空間が必要」「その空間を廊下に使った」と。大きな収納棚を機能的にかつ美しく配置されていました。
次に来客用寝室を見学。公園側(南向き)1階の好位置ながら公園からの視覚をさえぎる必要もあり、床面から少し高い位置に窓を設置。その分を補うように窓面を天井よりも高く開口しています。デザイン的にも優れた設計です。

次に床下に設置した雨水タンクと加湿機能付エアコンの説明を。床下には2トンのタンクが入っていました。
黒岩さんの設計のコンセプトは家の中の空調は室内の空気を温めたり冷やしたりするのではなく、躯体そのものの温度を年間を通して安定した温度に管理することで、人間自身が寒い時期には暖かく感じ、暑い時期には涼しく感じるというものです。
床下に入っている雨水タンクはその思想を具体化する重要アイテムです。
暑い時期は、タンク内の水温が蓄冷効果を発揮しその温度が家の躯体を通じて床と壁、2階室内天井に伝わり家中を涼しく保ちます。外気からの熱伝導を抑えるために外壁には外断熱材が施工されています。また家を傷める要素のひとつが乾燥ですが雨水がほどよく循環するため適切な湿度にも保たれるという効果もあります。
008_2  外断熱については他の住宅メーカーでも販売トークに使うことが増えてきましたが「では『壁の中はどういうしくみ、構造になっているのですか?』と聞いてみてください。」と話しておられました。まったくそのとおりと同感しました。外から遮るだけで室温を一定に保つ機能が盛り込まれてなければ、今の温暖化の時代には熱中症になるだけです。では住宅メーカーはどうしているのか?結局エアコンでがんがん室内を冷やして熱風を屋外に吐き出してヒートアイランド現象を加速させるだけで、省エネにも地球温暖化防止にも自然を守ることにも、何も貢献することができません。

ところでこの雨水タンクのみで、寒い冬の季節にはどう対応するのでしょう?
雨水タンクは屋上の太陽光電池パネルと接続されており、雨水を暖かくして床と壁、天井暖房の効果を発揮します。床下に加湿機能付エアコンが入っているのは曇雨などで太陽光発電が充分に行なわれない場合の対応でした。太陽の熱エネルギーをそのまま利用する、冬の季節の対応のほうが一般の人には理解しやすいかもしれません(*^_^*)

次にバスルームを見学。
シャワーは雨水を直接利用しています。この雨水は床下に貯めたものではなく屋根の中に設置したタンク(水量1トン)から落としてきています。太陽光に温められた温水はそのまま使える構造です。また太陽パネルで発電した電気で加熱することも構造的に可能とのこと。熱すぎる場合は水道水等で薄めるということで混ぜ合わせるための貯水槽も設置されていました。アイデアとしては、加熱していない雨水と混ぜることで水道水に頼らないという選択もできそうです。

長くなってきたので続きは次のページ
エクセルギーハウスのオープンハウスを見学(2)で(*^_^*)

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2007年8月16日 (木)

布滝(のんたき)を歩く

Dvc00121 岡山県阿波村の布滝を訪れた。
布滝と書いて「のんたき」と呼ぶ。岩肌を水が流れる様が布のように見えるからだろうか、実に美しい風景だ。
滝の100mほど手前まで道路が舗装されており、乗用車で入っていける。無料の駐車場とトイレが整備されており、小さな子供がいても充分行ける環境になっている。
私もまもなく3歳になる我が子を連れて登った。
近隣の高齢者が言うには、以前は車が入れる道はなく、反対側の山を越えて尾根伝いに歩いて見に行ったそうである。数年前に発生した土砂崩れの復旧にあわせて、地域住民が憩える場所として整備したのかもしれない。

私の生まれ育った勝央町と比べても5度以上も涼しい。
裸足になって滝の流れに入ってみた。
冷たい。気持ちがいい。
猛暑といわれている日常の暑さを忘れることができた。

地球温暖化対策が叫ばれて、久しい。
色々な対策が提起されているが、私たち庶民ができる対策の考え方として、簡潔にふたつの方向性で考えてみる。
それは
①気温を上げない努力
②気温を下げる努力 だ。

エアコンひとつ取上げてみても、ある程度過ごせる気温になれば昼間の短い時間だけ使って殆ど使わないで一日を送ることもできるが、朝から夜まで30℃を超し昼間は40℃にもなろうかという状況ではエアコンなしで過ごすことは生命の危険にも直結する。
必然的に温暖化が加速されてしまうという悪循環だ。
そこまで我慢してエアコンを使わないとしても、それは「気温を上げない」努力であり、下げることには直接貢献できない。
現在の状況は、気温を上げないと共に、気温を下げる努力が求められている。
わずか数℃とはいえ、自然の力で気温を下げることができれば地球温暖化が失速することは、間違いない。

今年、都市部各地で「ドライミスト」の導入が進んでいる。
微粒子化させた水を空気中に撒布することで気化熱によって周辺の気温を低下させるものだ。微粒子であるので気化が早く、人の肌や衣服が触れるということはない。
こうした技術も大いに導入したい。
我が家では玄関先と中庭、テラスへの打ち水をしている。周辺の気温と反射熱の暑さが確実に低下する。
水の力は偉大だ。

そしてなによりも、水の豊かな自然、緑の豊かな環境を増やしていくことが、地球温暖化を解決する最も有効な方策だと実感した。

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2007年3月31日 (土)

ブッシュのエタノール政策に疑問

先日のメディアが、アメリカのブッシュ大統領が3月26日(現地時間)に3大自動車メーカー(ビック3)首脳と会談を行い、バイオエタノールを国策として普及拡大することで合意した旨を報道している。
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070328/usa070328000.htm

3月始めには、ブラジルのサンパウロでルラ大統領と会談し、温暖化ガス削減につながるエタノールを国際的に取引しやすくするための共通の基準作りを模索し始めている。
ブッシュのエタノール政策は地球温暖化という未来の世代への課題を果たそうという純粋な動機でないことは誰の目にも明らかだ。

バイオ・エタノールによる温暖化ガス削減効果は決して大きくない。
私個人としては、本来、生命を育むことが主目的たる農業作物をガソリン代替品として消費することに大きな抵抗感がある。少なからずの人達に同様の感情があるのではないかと思う。
事実、アメリカ国内では、バイオ・エタノールの原料となるトウモロコシ栽培に転換する農業経営者が続出している。恣意的な生産物の偏りが発生し始めており、今秋以降の農産物市場の偏重が危惧される。加えてトウモロコシ相場が急騰しており、元々トウモロコシを飼料として利用している畜産生産者には大打撃となっている。私も懇意にしている仙台市の花兄園も飼料コストの高騰に危機感を募らせていた。

アメリカが自動車文化を手放せないとしても、燃料電池などの圧倒的に環境負荷の小さな技術も実用化されている現状の中で、ブッシュはなぜエタノールなのか?

予測される答えはわかりやすい。
現在自動車メーカーが保有している設備と技術の応用で対応できるからだ。つまり現行の自動車産業を守ることが最重要課題なのだと指摘されて反論できないと思われる行動を展開しているにすぎない。

どこまで身勝手な行動をするつもりなのか。
誰かブッシュの暴走を止められる人はいないのか。

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2007年2月14日 (水)

中国・雲南省でペンキを塗って緑化?

中国の新華社が13日付で雲南省昆明市内の富民県において、同県林業局がペンキを使って山の岩肌数千平方メートルを「緑化」していたと報じている。
もちろん新華社は激しく抗議する論調のようだ。周辺住民も怒りをあらわにしていることが報じられている。

【Yahooの記事はこちら↓】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070213-00000011-scn-cn

石の採掘現場で露出した地面を隠すために、緑色のペンキを使って約10人の作業員で20日間以上作業をしたという。言うまでもなくペンキは有害物質を含んでおり、巨大な自然破壊の愚行だ。あきれて言葉も出ない出来事だが、現実に行なわれた事実であることに重大な問題をはらんでいる。

たしかに雲南省富民県林業局のレベルは最低だ。中国政府としての管理監督責任も問われなければならないだろう。
いったい誰からどうような指示が出されていて、現場の管理者がどのように作業を組み立てたのか。「緑化」という言葉を理解していたのかさえ疑問に思えてくる。実際に作業した10人の中に「自然破壊」という言葉を知っている者がいなかったのかもしれない...。
私たちは情報と文明の中で暮らし、それなりの常識というものが存在しているが、世界には全く違った日常生活も存在する。自然の中にあっても木を切る時には、7世代前からの恩恵を受け、7世代先の子孫のことを考えて切る本数を制限する民族もいる。そこには人としての叡智を感じる。一方でそうした先人達の知恵を継承しない民族や人達がいても決しておかしくない時代だ。中国には4人組に代表される文化伝統を意図的に破棄した時代もある。問題の原因はより深いところにあるのではないか。

しかしこれほどまでにあからさまでないにしろ、同類の事態が身の回りで起きていないだろうか。例えばCox排出の問題を言いながら捨てられない快適な生活、資源保全といいながら使い捨てと化しているペットボトルの山々、進まない回収された資源ごみの再利用、いまだ増え続ける残飯の廃棄...。

富民県林業局に腹を立てるだけの資格が果たしてあるのか。
自らに問い質したい。

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2006年11月10日 (金)

人間開発報告書2006

国連開発計画(UNDP)が今月9日に「人間開発報告書2006」を発表した。
さっそく2006年度版の概要を読んでみた。
2006年のテーマは「水問題」だ。

水問題は言い古されてきた感さえある巨大なテーマだ。地球上における水の不均衡が指摘されてから久しい。第三国、南北問題が取り上げられる際には常に水に関する数字が提示されてきた。
地球規模の問題である病気、貧困、人権の底辺に横たわっているのが水問題だとも言われるほど水問題の解決は困難な状況になっている。

近年取り上げられてきたテーマを俯瞰してみると
2003年は貧困のない世界の実現への提言、
2004年は宗教、民族、言語等が異なる世界における多様な文化を認め推進する意義、
2005年は援助、貿易、安全保障の重要性を訴えてきている。
そして今年テーマの「水問題」。地球が抱えている問題はほとんど解決への道のりを進めることができずにいる。

本年が「貧困撲滅のための国連の10年」の最終年となっていることは日本国内ではあまり報道されていない。国連が問題とする貧困層とは「1日の生活費が1ドル未満」である人々だ。ミレミアム開発目標(MDGs)では2015年までに貧困層の人口比率を半減させることを目標に掲げているが、具体的な有効策は見出せずにいる。
プロセキュートにおいても水問題の解決の一助になればと微力な事業化を試みているが遠く及ばない状況に歯がゆい思いでいるのが現実だ。

いま自分がいる立場で何かできることがないか。
もう一度自分自身に問い直し、行動の規範としていきたい。

ひとつ申し添えておく。「人間開発報告書2006」の国内主要紙の報道内容には唖然とする。その論調は「人間開発指数での日本の順位が昨年11位から本年7位にランクアップした」というものだ。
比較しやすい順位という数字を取り上げるほうが楽なのだろうか。本質とはまったく関係ない、地球的問題に痛みさえ感じていない表皮的報道に日本のマスメディアの一端を見る思いがした。

【関連リンク】
人間開発報告書2006概要
国連開発計画東京事務所
プロセキュート/雨水事業
<国連開発計画>「人間開発指数」日本7位に浮上

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