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2008年7月22日 (火)

社会保険庁の入力ミスで13年間無年金生活

73歳になった男性が、以前に勤めていた年金納付期間がみつかり13年前に遡って月額75000円の年金給付が認められた。
この方の名前は松居幸助(こうすけ)さん。不明になっていた年金記録は1969年2月~4月分。この分の納付記録には名前が「ユキスケ」となっていたという。松居さんは年金受給資格である納付期間20年(240ケ月)に1ケ月足らないとして、65歳の時に訪れた世田谷社会保険事務所で申請を却下された。このとき、氏名の入力違いの疑いのあるデータを調査するなどの処置を社会保健事務所は怠った。今から10年余り前当時の公務員の窓口対応を思い出すと、大柄な態度だったんだろうと容易に想像できてしまう。

松居幸助さんは何度か転職を繰り返しながら65歳まで仕事に従事。65歳以降は兄と公営住宅で同居しながら貯金を切り崩して細々と生活。昨夏に同居の兄が逝去したあとは秋から半年間病気で入院生活となり、弟に家賃を納めてもらいながら生活してきたという。

社会保険庁の心ない安易な作業に人生が大きく狂ってしまった人がいる。
勤務時間をだらだらとやり過ごすことに罪悪感のない社会保険庁職員、何の責任感もなく適当に作業件数をこなすアルバイト、常に責任所在を回避しながら無難に業務を消化し高い金額を得ようとする請負業者...。
無作為による犯罪の責任は、法廷で厳格に裁かれなければならない。

そうした法的処分が行なわれたとしても、やりきれない思いが、間違いなく残る。
私達の人生ってなんだろう。
そんな些細な、どうしようもない、いいいかげんな輩の怠慢によって、大きく左右されてしまう人生とは...。
憤懣をたたきつけることで一時の気持ちは晴れる。
経済的な保証や、場合によっては損害賠償を得ることもあるかもしれない。
しかし、それで自分自身の人生を切り拓くことができたといえるだろうか。
いいかげんな人間の性根を根本から叩きなおすこと。それも精神論や懲罰によってできるものではないだろう。
自分自身を含めた全ての人の生命に巣食う怠惰な生命傾向を転換することのみが根本的な解決の道ではないかと痛感する今日この頃である。

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