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2008年1月10日 (木)

社会的悪の象徴・迷惑メール

総務省から迷惑メールによって国内企業が受けている年間損害金額の試算が発表された。
その総額は7000億円。このほか迷惑メール対策のシステム開発導入や対策ソフトの購入費が別途1000億円としている。
これらの金額には迷惑メールによるウィルス感染による被害等は含まれていない。
実際の被害はこんなものではないだろう。肌感覚では実被害だけでも数倍あるように感じるが、精神的損失額は数十倍だろうと思う。

未成年を含めて迷惑メールを受け取る庶民大衆の感情の変化が最も怖い。
そのひとつが感覚の麻痺だ。迷惑メールが送りつけられ始めた頃と比べて、受け取る側の感覚がどんどん麻痺していくのだ。また麻痺させていかないとまともな感情をコントロールできないほど毎日大量に送りつけられてくる。いちいち反応していたら、その削除だけでも時間が多大に浪費され、気持ちもどんどん荒んで憂鬱になってくる。
現状では、無視するのが最も価値的な対応になっている。

こうした他人の迷惑を何とも思わない愚劣な輩が雨後の筍のごとく存在するという事実を、これから社会に巣立って行く子どもたちはどのように受け止めてしまうのだろうか。
「社会にはこんな連中がたくさんいるんだね」
「しかたないよね」
「ろくでもない奴らとは関わりあわないのが一番だよ」
こんな風に思う体験をした現代人が、人との友好的な関係を築くことが難しいと感じるのは私だけではないだろう。
迷惑メールが諸悪の根源だとまでは言わないが、社会悪の一角をなしているのは紛れもない事実であることを私たちは深く自覚しなければならない。

抜本的なシステム対策を求めることと同時に、迷惑メールを送りつけるような卑しい人間の心根を変えていく地道な努力を続けていきたい。

【関連記事】迷惑メール、企業の損失は年7千億…ウイルス被害額含まず(読売新聞) - Yahoo!ニュース

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