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2006年11月10日 (金)

人間開発報告書2006

国連開発計画(UNDP)が今月9日に「人間開発報告書2006」を発表した。
さっそく2006年度版の概要を読んでみた。
2006年のテーマは「水問題」だ。

水問題は言い古されてきた感さえある巨大なテーマだ。地球上における水の不均衡が指摘されてから久しい。第三国、南北問題が取り上げられる際には常に水に関する数字が提示されてきた。
地球規模の問題である病気、貧困、人権の底辺に横たわっているのが水問題だとも言われるほど水問題の解決は困難な状況になっている。

近年取り上げられてきたテーマを俯瞰してみると
2003年は貧困のない世界の実現への提言、
2004年は宗教、民族、言語等が異なる世界における多様な文化を認め推進する意義、
2005年は援助、貿易、安全保障の重要性を訴えてきている。
そして今年テーマの「水問題」。地球が抱えている問題はほとんど解決への道のりを進めることができずにいる。

本年が「貧困撲滅のための国連の10年」の最終年となっていることは日本国内ではあまり報道されていない。国連が問題とする貧困層とは「1日の生活費が1ドル未満」である人々だ。ミレミアム開発目標(MDGs)では2015年までに貧困層の人口比率を半減させることを目標に掲げているが、具体的な有効策は見出せずにいる。
プロセキュートにおいても水問題の解決の一助になればと微力な事業化を試みているが遠く及ばない状況に歯がゆい思いでいるのが現実だ。

いま自分がいる立場で何かできることがないか。
もう一度自分自身に問い直し、行動の規範としていきたい。

ひとつ申し添えておく。「人間開発報告書2006」の国内主要紙の報道内容には唖然とする。その論調は「人間開発指数での日本の順位が昨年11位から本年7位にランクアップした」というものだ。
比較しやすい順位という数字を取り上げるほうが楽なのだろうか。本質とはまったく関係ない、地球的問題に痛みさえ感じていない表皮的報道に日本のマスメディアの一端を見る思いがした。

【関連リンク】
人間開発報告書2006概要
国連開発計画東京事務所
プロセキュート/雨水事業
<国連開発計画>「人間開発指数」日本7位に浮上

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