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2005年11月11日 (金)

運転士を懲戒解雇する東武鉄道

新聞各紙で東武鉄道運転士の解雇について報道されている。この運転士は自分の長男を運転席に入れて約4分間、1駅分を運転したというもの。一読するとうかれた気持ちで子供を運転席に入れたかのようにも思われるが、報道によればそうではないらしい。

その3歳の子供(長男)は母親と妹の3人で父親の運転する電車に乗車したらしい。父親の働く姿を見たいと思うのは子供の自然な気持ちの発露だ。私が想像するに、物心がついた我が子に父親の働く雄姿を見せたいと思った母親の真心かもしれない。
乗車してしばらくすると長男は父親のいる運転席の扉をたたき出した。子供にその行為をやめさせようと駅での停車中に扉を開けたら長男が運転席に入ってきて座り込んで泣き出したらしい。発車時刻になり時間を遅らせてはならないと思った運転士はそのまま長男を運転席に入れたまま1駅間を運転し、次の駅での停車中に母親に子供を引き渡したという。

たしかに運転勤務中に運転席の扉を開けるなど軽率な行為は厳重に咎められるべき過失だ。しかしそれが解雇という収入と本人の社会的な道を閉ざす処分に相当する行為であろうか。
東武鉄道には処分決定の撤回を再考されるよう切望する。

東武鉄道といえば最近では伊勢崎線竹ノ塚駅付近での手動式踏切における人身事故で有名になった企業だ。同業の西武鉄道は堤氏の事件を契機にその企業体質が問われているが、東武鉄道とて褒められるような経営ではないというのが私の率直な感想だ。
一例を挙げれば、東武鉄道も他事業者と同様に路線に隣接する土地を所有しているが塩漬けにしているところをいくつも目にする。群馬県太田市の駅前所有地はその典型だ。東武鉄道が駅前開発をしないことの悪影響は太田市全体に広がっているのではないか。開発しないのであれば他者に売却すればいいと思うのだがそれもしない。
そこに住む住民の皆様にとっては死活問題である。
社員に対する考え方、社会における公器としてのビジョン、また鉄道事業という公共的使命を担う企業体として社会に有為なる存在としての東武鉄道の再生を強く要望する。

まずはともあれ懲戒解雇を決めた運転士への処分変更を速やかに実施することを改めて強く強く要望するものである。

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