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2005年8月30日 (火)

衆議院議員選挙・公示日迎える

世間で高い関心を集めている衆院選挙が本日30日(火)公示された。9月11日(日)の投票日をめざして選挙戦がスタートしました。
今回の選挙は「郵政選挙」と報道しているメディアと「政権選択選挙」といっているメディアときれいに2分されている。どちらがどうという必要もないだろうが「政権選択」という表現はどうかと思う。というのは政権選択というなら衆議院選挙は政権をだれに託すのかということは毎々のテーマであるからだ。

それはそれとしてマスメディアで喧伝されている、
①「郵政民営化」は行うべきか行わないべきか
②「政権」を託すに値する政党はどこか誰か という2点について論じたい。

①「郵政民営化」

これは5回にわたって日記に書いています(8月16日~20日)ので、そちらを再度読んでいただきたい。このようにいくつかの角度から郵政事業を考えてみると郵政民営化に反対する正当な理由は存在せず、また民営化によって郵便事業自体が、そして行財政改革が大きく前進するであろうことが予測することができます。
どのような理由を想定しても、郵政事業を現状のままでよいという結果には行き着くことはないでしょう。「なぜそんなに急ぐのか」という意見も見受けるが収支の数字をみればわかることだ。財務諸表が読める企業経営者であれば、だれもが2年後の実質赤字転落を予測するだろう。

②「政権を託すのはどの政党か誰か」

これは2つの角度から論じられなければならない。
ひとつは現在の自公連立に政権を託すことがよいのかどうか?
もうひとつは対抗軸として考えられている民主党に託すことがよいのか? という2点である。

昨日29日に日本記者クラブの主催で自民、公明、民主、共産、社民、国民新党の6党党首による党首討論会が行われた。マスメディアでは「どの政党に政権能力があったと感じたかは有権者の判断するところ」とコメントを避けているが、与党対野党の構図で行われた討論の結果は、与党である自民公明の政策に明らかな整合性と実現性があったことは明瞭だ。少し長くなるが争点を述べたい。

(1)「郵政民営化」について

「郵便は国が責任を持って行うが郵貯簡保については民営化が筋だ」「(現在行われている)児童手当に反対したのはそれが不十分だからだ」「子ども手当はそれにかわる制度として民主党が提案している」等々...。だったら反対ではなくて、修正や制度の拡充を一緒にすればいいだろうと誰もが感じたはずだ。「なるほど!やっぱり自公ではできないことを民主党がやるんだ」とは誰もが感じない。事実、岡田代表が主張していることは現在の自公政権が実現している政策よりもスケールが小さいのだ。

なおかつ次々と出している新しい目玉政策には整合性がないのだ。
「郵貯の預入限度額を500万円まで引き下げれば収益が半分になる。収益源が減るんだから公務員の首を切るのか?」と問われた岡田代表は「適正規模にすることが重要で、もし赤字が出るというのであれば、労使の話し合いの中で、人員を縮小していくことはやむを得ない」と回答しているのだ。これが郵便局を守ることになるのだろうか?国営を守ることが郵便事業を、郵便局に勤める人達を守ることにならないことを民主・岡田は露呈しているのだ。

(2)子育て支援

「子ども手当」という言葉の遊びで反対する姿勢も国民不在であるが、民主案の財源には3兆円もかかるが配偶者控除や扶養控除を廃止しても1兆9000億円しか財源が取れないことを公明・神崎代表に指摘されると「歳出削減で1兆円捻出する」という。マニフェストにも書かれていない新事実だ(^_^;)

しかも民主党マニフェストには数字のズレがある。「17兆円の歳出削減」を謳いながらも個々の項目を足し上げていくと10兆5000億円にしかならないのだ。しかもその10兆5000円億円も机上の空論である疑いが濃厚であることを各団体から指摘されていることは2005.08.27【6団体からマニフェスト評価】でも紹介したとおりだ。

その10兆5000億円も、地方向けの補助金や国直轄の公共事業をカットしたり、介護とか医療防災義務教育費など国民の生活と密着したものを削ることを指摘されると「事業の効率化で達成できる」と回答している。それならば野党であってもすぐに提言できるではないか?「積算はある」と言いながらそれは政権をとらないと言わないなんて無責任もほどがある。

(3)年金一元化問題

「政権が変われば年金が変わる」と民主党は年金を今回選挙の眼目に据えている。しかしマニフェストを読めばわかるように具体的な期日も最低保証年金額である月額7万円の財源根拠も明示されていない。民主党は+3%の消費税で賄うとするが最低でも+5%になるとの指摘にも回答がなかった。

前回の参議院選挙で民主党の一元化は実現への道筋がついていないことが明白になったはずだ。選挙後の「与野党協議の場を持て」という民主党の要求に従って協議会を開き、民主党の主張する年金一元化についても協議すると与党側が歩み寄った。しかし民主党は与野党協議を拒否しつづけている。協議をしないでおきながら選挙になったらまたぞろ裏付けのない一元化案を出してくる。有権者はそんな国会での民主党の言動は知らないだろうと高をくくっているとしか思えない。

与党側からは「まずは厚生年金と共済年金との一元化を行って、並行して国民年金との一元化ができるか協議を行おう」という提案もなされているが、これを民主党は拒否している。なぜ拒否しているのだろうか?本当に国民のためを思って一元化を提案しているのであれば一刻もはやく協議を進めることが重要なはずだ。そうすれば反対勢力も説得も納得もできるではないか。

多くの有権者が見せかけだけの「国民の味方」に誰も騙されずに、真実を見抜く眼力を持ち合わせていると思うが、公示日にあわせて一言書きました。
奇しくも複数のTV局の報道番組で「政策を見抜く”眼力”」という同じ言葉を使っていたのが印象的でした。

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コメント

社会年金の役人の無駄ズカイには手もつけず、掛け金値上げ、サービス値下げ。八億の年金を運用して六億円にしてくれた役人に、今年は百四十億もの運用させることを決めてくれた、元厚生大臣の小泉総理。
六カ国協議で蚊帳の外になるよう外交努力した外務省と小泉総理。
郵政民営化はいろいろ問題があるが、小さい政府、公務員削減を叫ぶ竹中財務大臣と小泉総理は、なぜか国会議員の削減と共済年金を厚生年金に統合は叫ばない。

投稿: 心象仙人 | 2005年8月30日 (火) 21時22分

はじめまして ちょっと苦言をきいてください
いま予想以上の大きな波がきております。
それは先生がいままさに使われたこのブログです。
少年から老人障害者等が使えるようになったためのソフトハードの需要と情報の氾濫が
政治経済教育とうに予想以上に莫大影響をあたえていくことを
であるなら先生の文は失格です
なぜなら
わかりにくい・だらだら変化が無いテンポのない・居眠り授業 全て失格ですメリハリがない
全文読みきる人がいるだろうかの自答のかけた一方的な押し付け評論です
短く判り易く結論を根拠はほかに移す(リンク』発想が無い自己満足の論評です 
忙しく時間の無いと感じる人になぜ長文をよみきれるか 預貯金をもつ老人将来をになう子供までも 極論すればホームレスまでさがっつて
判り易くいえなければ(たとえ・図式)とう視覚で快くみえなければ紙ならトイレットペーパ以下なのです タイヘンシツレイ

投稿: 小宇宙 | 2005年8月30日 (火) 21時34分

昨今の国政を見ていると今までの常識だった〔野党=改革派〕の構図は崩れているように感じますね。
自民vs小自民(民主)ってところですかね(^^)
それと小宇宙さんのコメントもあまりわかりやすくないよ↑

投稿: 市民ケーン | 2005年8月30日 (火) 22時32分

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