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2005年4月21日 (木)

ジョイポリスの事故が問いかける安全性への信頼

今月19日の午後に起こった東京お台場「東京ジョイポリス」での事故を聞き、大きな衝撃が走った。シートベルトを装着せずに遊具に乗った石川県の男性(30)が転落死したこの事故は一施設での事故ではなくテーマパークにおける安全神話とも言うべき信頼性が崩壊したといっても過言ではないだろう。
事故が起こった遊具は「ビバ!スカイダイビング」。ベルト未装着による危険性の認識や現場での安易な運用、事故発生後の虚偽の説明などはすでに多々報道されているのでここでは割愛するが、20日付読売新聞には同様の状況で事故になっておかしくなった男性の体験談が紹介されている。
証言は短いが本当に恐怖が込み上げてくるほどの現実感がある。様々なテーマパークや遊園地で「ここから落ちてしまうんじゃないか...」という恐怖感を感じた人は多いはずだ。またそれを体験できることがこれらの遊具の目的でもある。だからこそ絶対に安全でなければならないのだ。
「他の施設も本当に大丈夫なのか...」いま通常の感覚の人であればそう感じている。この遊具は2002年から稼動しているということだが今までよく事故を起こさなかったものだ。おそらく事故発生を予見させる現場でのニアミスは多発したはずだ。いわゆるヒヤリハットだ。
安全に対する理念のなさから起因する運用マニュアルの杜撰さ、現場での管理欠如...。いずれも商業主義から発生する集客第一主義と、ふざけとも言えなくもないおもしろさや恐怖体験の追求に目を奪われた生命尊厳の軽視に由来するものであることは私が指摘するまでもない。
おもしろければいいのか、他の施設にない独創性やスリルを追求することがそれほど大切なことなのか。今回のジョイポリスの事故が問いかけるものは深く重い。

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