« 阪神淡路大震災から10年 | トップページ | 1円起業が2万4千件余りに達する »

2005年1月27日 (木)

参議院本会議始まる行財政改革の行方は?

国会では26日に参議院本会議が始まった。小泉首相の施政方針演説に続いて各党からの代表質問が行われた。今年の政治課題の眼目は、経済の景気回復が本調子でない中で危機的といえるところまで追い込まれた財政状況をいかに立て直しながら2007年から減少傾向に突入する少子化対策をいかに講じていくかにあると言えるだろう。
代表質問の内容を紙面等で見る限り、一部の政党を除いてほぼその認識は共有していると思われる。ではその具体的な政策は如何という議論と実行に成否がかかってくる。

財政改革が叫ばれて久しい気持ちさえあるが国家財政のバランスシートは何ら改善されていない。それどころか2005年度末の国と地方をあわせた長期債務残高(簡単に言えば借金残高)は774兆円に膨れ上がっている。10年前の1995年度末が410兆円だったというから実に1.9倍になっている。
しかしそれでも単年度の予算でさえも国債発行に頼った予算編成を続けている。12月25日付産経新聞には家庭の家計に置き換えて警鐘を鳴らす記事を書いていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041225-00000001-san-pol
その意味では与党である公明党の代表質問として、人件費の削減も含めて5~7年かけて20~30%の歳出削減計画を各省庁毎に作成実行する提案がなされたことは一縷の望みとも言えるかもしれない。

その一方で無駄遣いとわかっていて自ら律することができない人の性も見えた。今回の代表質問の質疑内容と見て私も初めて知ったのであるが、地方自治体によっては「歩行手当」なるものを支給しているところがあるという。「何のこと?」とすぐにはわからなかったが、庁舎まで徒歩で通勤する公務員への通勤手当だというのだ。一般企業ではありえないことで俄かには信じがたかった。質疑内容によると
・3km未満の者に一律月額5700円
・1Km未満の者に4950円、1km以上2km未満の者には5750円
など相当の金額を支給している自治体は少なくないらしい。唖然とする。
私が以前勤務していた某企業では自転車通勤者への月額500円の交通費支給という規定はあったが、徒歩で通勤する者に何で通勤費が必要なのか?
昨今各地で告発されている警察官の組織ぐるみでの裏金疑惑といい、携わっている本人達からの自浄作用が動き出さない限り財政改革は本格化したとはいえないだろう。

そして忘れてならない点がもうひとつあると私は思う。それは現在社会の病理ともいうべき人の心の問題だ。以前であれば10年に1度といわれるような凶悪犯罪が毎日起きている。これはマスメディアが発達したらわかるようになったということではないだろう。確かに古の時代にも戦争があり刀剣による殺し合いもあった。しかし人類社会が破滅しかねない危機的状況は人類始まって以来の状況と言えるだろう。

それと共に精神的なバランスを失って一人悩み苦しむ友人達が本当に多くなった。地球上には飢えと伝染病で死んでいく人々が多くいる中で先進国のみの病理だという指摘もあるだろうが、それでも紛れもなく私達が直面する現実の課題である。
昨年末に障害者医療費のあり方について少し調べる機会があった。直接は10月12日に厚生労働省から発表された「今後の障害者保健福祉施策について(改革のグランドデザイン案)」についての自分なりの考えをまとめるためだったがその中で述べられている障害者の増加はこの現実を、社会として、そして個人一人一人として正面から取り組んでいくことの必然性を痛感させるものだった。
このテーマについてはまた改めて考えてみたいと思っています。

|

« 阪神淡路大震災から10年 | トップページ | 1円起業が2万4千件余りに達する »

政治」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/134217/5704702

この記事へのトラックバック一覧です: 参議院本会議始まる行財政改革の行方は?:

« 阪神淡路大震災から10年 | トップページ | 1円起業が2万4千件余りに達する »